帯のいろいろ

帯にはいくつか種類があります。それらには大きく分けて、仕立て(出来上がりの形)と柄付け(模様の描かれ方)の2種類があり、まずはこの2つの違いをしっかりと覚えてから、細かな分け方にしていくと良いのかな、と思っています。

帯の仕立て(出来上がりの形)には以下のもの。

http://esten.cside.com/forhatena/d/2009101601.jpg

帯の柄付け(模様の描かれ方)には以下のもの。

http://esten.cside.com/forhatena/d/2009101602.jpg

この3×3=9種類が主な帯の種類になります。
ここに、素材や作られ方の要素が加わって、着物の帯は呼ばれ方が異なり、使われ方やTPO(格)が決まります。

素材と作られ方

帯は、糸を強くより合わせて織り上げて作る方法と、染められた生地から縫い上げる方法の二種類が存在します。
織り上げて作る帯>縫い上げた帯、となるのが一般的で、手織りされた帯は特に「すくい帯/つづれ帯」と呼ばれて格が上がります。
また、帯の模様に「刺繍」があると格が上がり、さらにその刺繍に「金糸・銀糸」が入るとさらに上がります。

帯のTPO(帯の格)

基本的には、袋帯名古屋帯>小袋帯/半幅帯、という格の高さになっています。
これに、素材と作られ方でその帯に似合うTPOが決まる仕組みです。

冠婚で招待側であったり、親族であったりする場合には、非常に高い格が必要とされるので、金糸銀糸の袋帯が最適です。染め上げ模様描きの袋帯名古屋帯、半幅帯では格が足りず、失礼になります。

一方、染め上げ模様描きの袋帯、金糸・銀糸を使った名古屋帯なら、招待客側であり、縁遠い関係であるなら可能な場合もあります。

逆に、普段の着物やちょっとしたお出かけであれば、名古屋帯、半幅帯で十分、ということですが。

帯はたくさん必要なように見えて、実はそうではありません。
極端な話、着物一枚に金糸銀糸袋帯名古屋帯・半幅帯、が1本づつあれば十分な人もいるかもしれません。

使い分けとその区別さえ着けば、最低限の帯で最大限に着回せるのが、着物の凄さです。

二十四節気ときもの

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